コレステロールが高いと引き起こす病気

心血管系全般の病気は、コレステロールが高いことによって引き起こされます。例えば動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、脳梗塞、などの心臓病が代表的でしょう。

 

また、肥満症(メタボリックシンドローム)とコレステロールとの関係性は「鶏が先か卵が先か」といった問題があります。「コレステロールのせいで肥満になった」というよりも「コレステロール値を高めるような生活習慣が肥満を引き起こした」と言った方がより正確でしょう。

 

加えて、コレステロール値の高いことそのものが「脂質異常症」という病気であることも付記しておきます。

 

とにかく「肥満の天敵!」のように敵視されがちなコレステロールですが、肥満どころか重大な心臓病の原因ともなる恐ろしい物質です。

 

といっても、コレステロールみんながみんな悪いわけではありません。動脈硬化等を引き起こすのは、酸化した悪玉コレステロールや中性脂肪だけです。

 

善玉コレステロールは血液中の余分な脂肪酸を肝臓へと運んでいってくれるお掃除屋さんですし、本来のコレステロールは細胞膜の構成成分となる大切な物質です。

 

健康診断でも、問題となるのは総コレステロール量ではなくて、悪玉コレステロール量の方です。そこは誤解なきようお願いします。

 

コレステロールと心臓病の関連性はアメリカで昔から調査が行われていきました。2011年のデータでは、悪玉コレステロール量が140mg/dl以上の人では、正常値の人よりも心筋梗塞や総冠動脈疾患を発症するリスクが2〜4倍に高まることが明らかになりました。

 

心臓病は日本人の死因の多くを占めますし、厚生労働省もコレステロール値異常(脂質異常症)の予防と対策のために様々な事業を行っています。

 

とくに高齢社会においては高血圧の患者さんが増えることも見過ごせません。高血圧の原因には遺伝や塩分過多などさまざまありますが、動脈硬化の進行も大きな要因です。

 

動脈硬化は、コレステロール量の多い脂物や肉料理、ジャンクフードを中心とした偏った食生活が長年にわたり積み上がることで進行していきます。

 

脂質異常症予防と対コレステロールは、医療費削減を実現したい政府の緊急課題でもあるわけです。

 

健康診断で悪玉コレステロールや中性脂肪値が高かった方は、将来重大な病気を患わないためにも、コレステロールを下げる生活習慣を採り入れることが大切です。