コレステロールを下げる食事

今までの食事メニューを一切変えることなくコレステロールを下げる方法があります。それが「時間」に着目した食事療法です。

 

まず、今まで以上にゆっくりと食事をするように心がけてください。一食にかける時間はできれば30分以上が理想です。

 

時間をかけて食べ物を咀嚼することで、脳の満腹中枢が正常に働き、食べ過ぎを防いでくれるのです。それは結果的には今までのカロリー摂取量を制限することに繋がります。

 

「ゆっくりと食べること」

 

カロリーが気になる方は、まずはこの一点のみをよく覚えておいてください。肥満も高血圧も、じつは「ファーストフード」の文化が現代の食文化に浸透したことが根本たる原因です。

 

現代人は、ひたすらスピードを追い求める飽くなき闘争に身を投じています。それは不毛な産業競争だけでなく、人間の本来の寿命をも縮めているのです。

 

ドイツの作家であるミヒャエル・エンデは著作『モモ』のなかで、時間の節約と称して速さを追求する未来の世界へ警鐘を鳴らしています。モモの作中では、ひたすら早食いして客が料理の味を楽しむ余裕がない、そしてコックも料理を工夫する余裕のない、そんな貧しい定食屋が登場します。これは現代社会の多くを占める外食産業を風刺しているといえるでしょう。

 

もちろん、コレステロールを下げるには、栄養バランスに気を付けたり、魚や野菜を食べることが大切です。しかしそれ以上に「ゆっくり」食事を堪能することが、本当の意味での健康習慣に繋がるのだということを留意しておいてください。

 

とはいえ、朝食や昼食など会社勤めをしている方であれば時間をかけて食べることは難しいでしょう。かといって会社を辞めるわけにもいきませんから、やはり現代に合わせた一工夫が必要です。

 

栄養バランスに関していえば、今では「文明の利器」と称される栄養ドリンクやサプリメントなどで、ある程度の不足分を補うことができます。それらのチカラを借りて、現代のスピード社会をうまく乗り切りましょう。そしてせめて夕食くらいは、ゆっくりと時間を気にせず食べてください。