70歳以上の高齢者のコレステロールは下げてはいけない?

コレステロールには俗に善玉と悪玉と呼ばれる2種類があり、悪玉の作用が健康を害する力を持っていることから、コレステロールが総合的に悪いものと解釈されがちです。

 

しかし、善玉でも悪玉でも体には適量が必要な物質であり、そのバランスこそが重要なのです。特にちょっとしたことで健康を崩しやすい高齢者には、コレステロール値の低下が危険なことがあります。

 

コレステロール値が高いと長寿に?

 

日本国内には、長寿の人が多いとされている地域がいくつかあります。そのいずれもが、特定の食品をよく食べていたり、粗食がよい影響を与えているのではないかという説と一緒に紹介されています。

 

しかし、実は、ご長寿地域で暮らしている高齢者を調査してみると、コレステロール値が高い傾向があるというのです。逆に、短命の傾向があるとされる地域では、コレステロール値に極端な低下が見られるということです。

 

人の体内で生成されるコレステロールは、一日に1、500〜2、000mg。食べ物でとっても、一日500mg以内なら健康に害はないといいます。

 

しかし、この範囲を超えると、多くても少なくても体にはよくないのだそうです。コレステロールを含む食品はたくさんありますが、極端に減らすのも食べすぎるのも注意が必要なようです。

 

コレステロール値の低下で脳卒中に?

 

細胞のほとんどに、コレステロールが含まれているのをご存知でしょうか。その多くが、脂質やホルモンとなって体に重要な働きをしています。

 

コレステロールが悪者とされるようになったのは、欧米人の食生活の乱れが問題視されてからです。日本人の食生活も欧米化の一途を辿っているとはいいますが、日本の食文化にはまだ多様性があるために欧米人並みに肥満する人が目立たないのでしょう。

 

適度なコレステロールは、脳卒中を予防するともいわれています。ある程度の脂質やホルモンを保つことで年をとっても健康に過ごせることを頭に入れて、食事をとるようにしましょう。